ビタミンは、身体を作る際に欠かせない栄養素。もちろん髪の毛にとっても大切であり、健康な髪の毛を作るために重要とされています。
今回の記事では、ビタミンを摂取することがなぜ薄毛予防につながるのか、髪の健康につながるビタミンの種類、ビタミンの過剰摂取における危険性について紹介しましょう。
正しくビタミンを摂取して、効率的に薄毛を予防するための参考にしてください。
【結論】ビタミンを摂取することは薄毛予防に繋がる
ビタミンを適量正しく摂取することで、薄毛の予防に繋がります。
ここでは、ビタミンの摂取がなぜ薄毛予防につながるのか、具体的な理由について解説しましょう。
ビタミンが髪の毛に影響を及ぼす機序を把握することで、より積極的にビタミンを摂取することにも繋がります。正しい知識をつけて、効率的に薄毛を予防しましょう。
細胞の機能を活性化させるビタミンは、髪に欠かせない栄養素であるため
ビタミンの主な働きは、全身における細胞の機能を活性化させることです。
細胞の機能が活性化することで、より健康的に活動できるようになったり若々しい見た目になったりと、良いことがたくさんあります。
また、髪の毛の細胞が活性化することで、髪の毛の成長が促されたり太い髪の毛が生えてきやすくなったりと、大きなメリットがあります。
つまり、健康な髪の毛が生えてくるようにするためには、ビタミンの摂取が必要不可欠ということです。
こういったことから、ビタミンは髪の毛に欠かせない栄養素であることが分かります。
ぜひ積極的にビタミンを摂取するように心がけましょう。
ビタミンの中でも特に髪の健康につながるもの5つ
続いては、数あるビタミンの中でも特に髪の毛の健康に関わるものを5つご紹介しましょう。
今回ご紹介するビタミンは、以下の5つです。
- ビタミンA
- ビタミンB2
- ビタミンC
- ビタミンE
- ビタミンF
これらのビタミンは、それぞれ髪の毛に対する働きが異なります。
それぞれのビタミンについて、主な働きや多く含まれている食品について紹介していきましょう。
1.ビタミンA
ビタミンAは、皮膚の健康を保つ働きを担っています。全身の皮膚はもちろん、頭皮の乾燥を防いだり、新陳代謝を促すことで健康を守ったりする働きをしています。
ビタミンAが不足してしまうと、全身の皮膚や頭皮における細胞の生まれ変わり(ターンオーバー)が乱れてしまいます。
ターンオーバーが乱れると皮膚が乾燥しやすくなり、頭皮の乾燥やかゆみ、フケや抜け毛の原因になってしまうのです。
ビタミンAを多く含む食品は、下記の7つ。
好みの食材から取り入れると良いでしょう。
- レバー
- 卵黄
- バター
- ウナギ
- ニンジン
- モロヘイヤ
- ほうれん草
2.ビタミンB2
ビタミンB2は、皮脂の過剰分泌を防ぐ役割を担っています。頭皮においては細胞の生まれ変わりをサポートしたり、細胞の再生に関わっていたりするため、非常に重要な栄養素といえるでしょう。
ビタミンB2が不足すると、皮脂が過剰分泌されて頭皮のべたつきにつながります。
ターンオーバーの乱れにもつながるので抜け毛が加速する原因にもなってしまうでしょう。
ビタミンB2は下記6つの食材に多く含まれています。
「皮脂の分泌量が多い」「頭皮がべたつく」という方は、積極的にこれらの食品を摂取しましょう。
- バナナ
- パプリカ
- さつまいも
- 玄米
- 肉類
- 魚類
3.ビタミンC
ビタミンCは、コラーゲンの生成を促す働きを担っています。
コラーゲンは頭皮や血管に弾力を与えるため、より健康的で丈夫な頭皮を保つ役割があります。
ビタミンCが不足してしまうと、頭皮に弾力がなくなり健康な髪の毛が生えづらくなります。
血管に弾力がなくなると血流が悪くなり、頭皮まで必要な栄養素が届かなくなってしまうことも考えられます。
ビタミンCは下記5つの食材に多く含まれています。
頭皮や血管の健康を保つことはもちろん、美肌のためにも積極的に摂取したいですね。
- キウイ
- イチゴ
- ブロッコリー
- ピーマン
- レモン
4.ビタミンE
ビタミンEは、抗酸化作用を持っています。
抗酸化作用によって血行が良くなるので、頭皮に栄養が行き渡りやすくなり健康的な髪の毛が生えてきやすくなるのです。
ビタミンEが不足すると血行不良になりやすくなり、頭皮に栄養が行き渡らず脱毛の原因になることも。
また、せっかく髪の毛が生えても細く弱い毛だったり、頭皮の栄養状態が悪いのですぐに抜け落ちてしまったりしやすくなります。
ビタミンEは下記5つの食材に多く含まれるため、血行不良になりがちな方は、意識して摂取してみましょう。
- 卵
- アーモンド
- アボカド
- オリーブオイル
- 胚芽油
5.ビタミンF
ビタミンFは、細胞の成長を助ける働きを担っています。
細胞が活性化することで健康な髪の毛が生えやすくなるので、髪の毛の傷みや抜け毛を予防することができます。
ビタミンFが欠乏すると細胞の生まれ変わりが遅くなるので、抜け毛が早まったり頭皮が乾燥したりしてしまうこともあります。
ビタミンFは下記5つの食材に多く含まれます。
働き自体はビタミンAやビタミンB2と似ているので、これらのビタミンと共に意識しながら摂取することがおすすめです。
- 肉類
- 魚類
- 卵
- くるみ
- 落花生
ハゲ予防に繋がるからといって、ビタミンの過剰摂取は危険!
ビタミンは、摂取すればするだけ良いというわけではありません。
自分の体型や体質に合った適切な量を摂取しないと、髪の毛に悪影響を及ぼす可能性もあります。
ここでは、ビタミンの過剰摂取における危険性や、ビタミンの正し摂取方法について紹介しましょう。
- ビタミンだけに偏ってしまうと栄養素不足で髪に悪影響である
- 5つのビタミンを満遍なく取ることが大切
- 予防は出来ても治療は出来ないので、手遅れな人はAGA治療を行うべき
ビタミンだけに偏ってしまうと栄養素不足で髪に悪影響である
人間の身体に必要な栄養素は、ビタミンだけではありません。糖質やたんぱく質、ミネラルなどもバランスよく摂取することで健康な体を守ることができるのです。
そのため、ひたすらビタミンだけ摂取しても身体に悪影響を及ぼす可能性があります。
特にたんぱく質は皮膚や髪の毛のもととなる栄養素なので、たんぱく質が不足すると健康な髪の毛が生えてきづらくなってしまうのです。
意識してビタミンを摂取することも大切ですが、他の栄養素も忘れずまんべんなく摂取するようにしましょう。
全ての栄養素をバランスよく摂取することで、より健康的な髪の毛が生えてきやすくなりますよ。
5つのビタミンを満遍なく取ることが大切
ビタミンも、どれかひとつに偏り過ぎないことが大切です。
例えば、頭皮の乾燥が気になるからといってビタミンAだけ過剰摂取しても、栄養素のバランスが崩れてしまって頭皮にも悪影響です。
髪の毛のためにビタミンを摂取するのであれば、5つ全てのビタミンをまんべんなく摂取することが重要です。
最近では「マルチビタミン」といった多くのビタミンを摂取できるサプリも販売されているので、食生活の改善が難しい方はこういったサプリに頼ってみるのもひとつの手でしょう。
予防は出来ても治療は出来ないので、手遅れな人はAGA治療を行うべき
ビタミンの摂取は、あくまで薄毛の予防ができるだけです。
既に進行してしまった薄毛の治療をすることはできません。
そのため、既に薄毛が進行している方はAGA治療を行うことが治癒への近道です。
自分に合った正しいAGA治療を受けることで、より早く症状の改善を目指すことができるでしょう。
今ある髪を大切にするためにビタミンを摂取しよう
今回の記事では、ビタミンが薄毛予防に効果的である理由と髪の毛に大切なビタミンの種類、ビタミンの過剰摂取による危険性について紹介しました。
適量のビタミンをバランスよく摂取することで、全身状態が良くなり薄毛の予防に役立ちますが、治療効果はありません。
既に薄毛が進行している場合は、食生活の改善ではなくAGA治療を受けることをおすすめ。
自分に合ったAGA治療を受けることが治癒への最短ルートです。