高血圧と薄毛には意外な関係性があります。
こちらの記事では高血圧の方向けの薄毛対策やその注意点についてご紹介します。
高血圧は薄毛の直接的な原因にはならないが、間接的にハゲの原因になるかも
高血圧は薄毛の直接的な原因になることはありませんが、高血圧を引き起こす原因が、薄毛へと繋がることもあります。
1例として「過度な飲酒」と「喫煙」による、血行不良が挙げられます。
たばこに含まれる化学物質や長時間の飲酒によって体内の物質が変化すると、血管を収縮させ高血圧へと至ります。
血管が収縮されると血行不良が起こり、毛根や毛髪に十分な栄養素が行きわたらなくなるため、髪がしっかりと成長するための養分が不足し、薄毛へと繋がります。
また、過度な飲酒はアルコールの分解のために大量のアミノ酸が消費されます。
アミノ酸は毛髪の生成に必要なたんぱく質の材料になる物質であり、アルコール分解にアミノ酸が使用されると毛髪の生成に十分な材料が揃わなくなってしまいます。
日常生活で薄毛を対策するつもりの方は、まずは自分の生活習慣を改善してみるのも一つの手でしょう。
高血圧の方は薄毛治療薬「ミノキシジル」に要注意
ミノキシジルは血行を促進することで、髪の成長を促す医薬品です。
高血圧の方がミノキシジルを使用する場合には以下の点に注意が必要です。
- 高血圧とミノキシジルの相性
- 使用前に主治医に確認する
高血圧とミノキシジルの相性
ミノキシジルはAGAの治療薬であるとともに、高血圧を改善する成分でもあります。
高血圧の方が既に高血圧改善の薬を服用している上でミノキシジルまで服用すると、血圧が下がりすぎてしまう恐れがあるため、相性が非常に悪いお薬であると言えます。
使用前に主治医に確認する
ミノキシジルの血圧への影響は個人差が大きいため、自己判断で使用すると思わぬ副作用が発現する事があります。
血圧を下げる薬を服用している方が、ミノキシジル配合のAGA治療薬を使用する際には、主治医に相談しましょう。
高血圧でもできる3つの薄毛対策
高血圧の方でもできる薄毛対策に以下の3つが挙げられます。
- ミノキシジル以外のAGA治療薬を使う
- 適度な運動
- 質のいい睡眠
ミノキシジル以外のAGA治療薬を使う
ミノキシジルのような血圧を下げる作用が無いAGA治療薬であれば、高血圧の方でも安心して使用できます。
そんな治療薬の例に、フィナステリドが挙げられます。
フィナステリドには、AGAの原因物質(5αリダクターゼ)の働きを阻害する事で、薄毛の進行を抑制する働きがあります。
AGA治療に最も使用が推奨されているお薬で、実績も豊富なため安心してご使用できます。
適度な運動
適度な運動をすると、全身の血行が促進され、頭皮や毛髪に栄養素が運ばれやすくなります。
更に交感神経の緊張を解き、高血圧の改善も図ることができる利点もあります。
特におすすめなのはジョギングやエアロビクス等の有酸素運動。
血行促進はもちろん、皮膚のターンオーバー促進による頭皮環境の改善効果も得られます。
質のいい睡眠
質の良い、深い睡眠は薄毛予防に役立ちます。
睡眠には「深い眠り(ノンレム睡眠)」と「浅い眠り(レム睡眠)」の2種類があり、ノンレム睡眠中はレム睡眠に比べて成長ホルモンの分泌量が多く、毛髪の生成をスムーズに行うことができます。
薄毛を予防するのであれば、出来るだけノンレム睡眠の時間を確保するために下記の3点に注意しましょう。
- 夕食、入浴、運動は就寝の3時間前までに済ませる
- 就寝30分前からはスマホやテレビを見ない
- 寝る前のカフェインやアルコールは控える
高血圧を改善すればミノキシジルも使えるようになるので、まずは健康になることから始める
ミノキシジルは、「毛髪を減らさない」というよりは「毛髪を増やす」形でAGAを治療します。
比べて、前述したフィナステリドは「毛髪を減らさない」タイプなので、AGAの治療には是非とも両方使用したいところ。
ミノキシジルを使用するためにも、生活習慣や健康状態を改善し、更に効果の高いAGA対策を行っていきましょう。