「オールバックをするとハゲる」という噂がありますが、これは実は語弊があります。
正確には、「ハゲが進行しかねないほどの負担がかかる」。
つまり、ハゲないための攻略ポイントは「負担をかけない」という点になります。
今回は、負担がかからないオールバックのやり方を徹底解説!
また、見た目のハゲ感を抑えるコツについてもご紹介します。
ハゲにオールバックはNG?OK?どちらも正しい理由
「オールバックが原因でハゲになる」という噂がある一方、「ハゲ隠しのためにオールバックをするべき」という噂も存在します。
一見相反するこの2つの主張ですが、結論からいうとこれはどちらも正しいといえます。
どういうことだと頭を抱えた方もいらっしゃることでしょう。
そのお悩みを解決するため、まずは、この2つの主張を裏付ける理由を解説していきます。
- NGの理由①:生え際に負担がかかる
- NGの理由②:ハゲのように見えるだけ
- OKの理由 :清潔感でハゲ感軽減
- 【結論】生え際に負担がかからなければOK
NGの理由①:生え際に負担がかかる
まずは「オールバックが原因でハゲになる」という主張に関する解説です。
オールバックは、髪を後ろにグッと流し、ワックスで固定する髪型。
その際、髪は常に後ろに引っ張られ続ける状態となります。
長時間引っ張られ続けることで頭皮や毛根が傷つき、髪が抜ける原因につながってしまうのです。
これを「牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)」といいます。
NGの理由②:ハゲのように見えるだけ
自分はハゲていないはずなのにオールバックの時だけハゲて見える…と不安に感じたことがある方もいるはず。
それには、主に以下の2つの理由が考えられます。
- いつもよりおでこが見えているため
- ワックスの使い方が合っていないため
オールバックはおでこを見せる髪型。
いつも3cmしか見えていなかったおでこが急に5cm見えたら、ハゲているように感じても仕方ありません。
人によって異なるためあくまで目安ですが、眉から生え際の間が指4本分以内であれば、ハゲていない可能性が高いでしょう。
また、間違ったワックスの使い方をしていた場合もハゲて見えることがあります。
正しいワックスの使い方については後ほどご説明いたしますので、自分の使い方が合っているかぜひ一度チェックしてみてください。
OKの理由:清潔感でハゲ感軽減
続いて、「ハゲ隠しのためにオールバックをするべき」という主張について解説をしていきます。
ハゲてきた生え際を隠すために前髪を伸ばす人がいますが、あれはむしろ逆効果。
より一層ハゲが目立ち、不潔感すら感じます。
無理に隠そうとせずあえておでこを露出することで、さっぱりとした清潔感を演出することができるのです。
そういった観点で考えると、ハゲをごまかすためにオールバックをするのは正解であるといえます。
【結論】生え際に負担がかからなければOK
「オールバックは生え際に負担がかかるからNG」ということは、つまり「生え際に負担がかからない方法でオールバックをすればやってもOK」ということになります。
しかし、負担のかからないオールバックなんてあるのでしょうか。
実は、ゼロにはできないものの、負担を軽くする方法はあるのです。
こんなオールバックは生え際への負担大!
ここからは「生え際に負担がかかるオールバック」と「生え際の負担が軽くなるオールバック」の違いについて詳しく解説していきます。
少しでも負担を軽くして、頭皮に優しいオールバックをしましょう。
- ワックスでガチガチに固めている
- 刺激が強いワックスを選んでいる
- 洗髪が不十分でワックスが落ちていない
- 後ろで強く結んでいる
- 毎日オールバックにしている
ワックスでガチガチに固めている
髪型が崩れることを恐れ、ヘルメットのようにガチガチに固めてしまってはいませんか?
過度に固めてしまうと、手ぐしなどをした際引っかかってダメージを受けやすくなります。
また、髪や頭皮へのダメージが大きくなる、洗い落としにくくなるなど様々なデメリットが出てきます。
刺激が強いワックスを選んでいる
界面活性剤などが多い
界面活性剤は、通常は交じり合うことのない水と油を混ぜる役割を担っています。
そのため、主成分が油の整髪料には必ず含まれている成分です。
含有量が多ければ多いほど使いやすい反面、肌や髪への負担も大きくなるため注意が必要です。
界面活性剤のメリット・デメリットについては以下の通り。
少なければ少ないほど良い、というわけではない点に注意が必要です。
| 含有量が多い | 含有量が少ない | |
|---|---|---|
| 固定力 | △直接関係なし | △直接関係なし | 使いやすさ | ◎柔らかく伸びやか | ×もったり重め |
| 洗いやすさ | ◎水になじんで落ちやすい | ×水と混ざらず洗いにくい |
| 髪への刺激の強さ | ×たんぱく質構造を破壊し髪が弱る | ◎むしろ髪を保護 |
| 頭皮への刺激の強さ | ×必要な皮脂も落とす | ◎必要以上に皮脂を落とさない |
※他の成分との兼ね合いにより、必ずしもこの通りにならない場合があります
洗い落としにくいタイプ
洗髪でワックスが落としきれなかった場合、残ったワックスは頭皮にとどまることになります。
すると、頭皮の毛穴をふさいで炎症やかゆみを引き起こし頭皮環境が悪化。
土壌が弱ると健康な毛も育ちにくくなり、やがて薄毛の進行を引き起こします。
そのため、洗い落としやすいワックスを選ぶのがおすすめ。
前の項目で「界面活性剤が多いワックスはNG」とお伝えしましたが、実は界面活性剤が入っている方が水と混ざりやすく落ちやすいのです。
やはり、界面活性剤が少ないほど良いというわけではないようです。
洗髪が不十分でワックスが落ちていない
せっかく洗い流しやすいワックスを選んでも、「洗髪時間が短い」または「その日に洗い流さない」なんて状況では意味がありません。
正しい洗髪方法で、しっかり洗い落とすようにしましょう。
正しい洗髪方法については以下の記事を参考にしてみてください。
後ろで強く結んでいる
冒頭で「牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)」のお話をしました。
オールバックというだけで頭皮に負担がかかっているところ、引っ張って結ぶことでさらに強い負担が生じ、結果的に牽引性脱毛症の危険性を高めてしまいます。
毎日オールバックにしている
オールバックを1回しただけで頭皮が弱るというわけではありません。
毎日毎日髪を引っ張ることで、少しずつダメージが蓄積されていくのです。
そのため、オールバックはたまにする程度に留めるのがおすすめ。
他にもおでこを出せる髪型はありますので、ぜひ検討してみてください。
オールバックでハゲて見える芸能人
「自分はハゲていないはずなのに、オールバックをした時だけなぜかハゲて見える」
という人はいませんか?
それはあなただけではなく、実はテレビに出ている芸能人も抱えるポピュラーな悩みなのです。
ここで、オールバックが原因でハゲて見えてしまっている芸能人を3人ご紹介します。
妻夫木聡さん
まずは、妻夫木聡さん。
普段は短髪のパーマスタイルで、爽やかさと大人の色気を同時に感じさせるイケメン俳優です。
しかし、2008年「ザ・マジックアワー」でオールバック姿を披露すると、こめかみ周辺の生え際が後退して見えることに驚きの声があがりました。
普段はおでこの左右を前髪で隠し中央を露出させることが多いのですが、それだけでこんなにも印象が変わるものなのですね。
草彅剛さん・香取慎吾さん
続いては、草彅剛さんと香取慎吾さん。
元アイドルということもあり誰もが認めるイケメンなお二人ですが、2018年スカルプDのCMで披露したオールバック姿が話題に。
正面から見るともはや坊主と見紛うほどおでこが広いため、「おでこがピカピカ」「インパクトが凄すぎる」という声が寄せられました。
特に草彅剛さんは30歳頃から薄毛が始まっているという噂があります。
庄司智春さん
最後は「ミキティーー!」でおなじみの庄司智春さん。
ふわふわパーマでボリュームたっぷりな彼は一見薄毛とは程遠いように思えますが、2024年1月インスタグラムにて、「ふざけんな風!ハゲてんじゃねぇーかよ!」という自虐の言葉とともに、風で長髪がなびきオールバックスタイルになった写真を投稿して反響を呼びました。
その後2025年4月に3年ぶりの短髪を披露すると、「若返った」「格好良い」とこれまた反響を呼びました。
この通り、オールバックはどんなイケメンでもハゲて見えかねない髪型。
逆に言えば、こんなにも広いおでこを普段上手く隠せている芸能人はすごいとも言えますね。
ぜひ参考にしてみてください。
ワックスの使い方を変えるだけでハゲ感は和らぐ
芸能人ですらハゲて見えるなら、一般人の自分がオールバックなんてしたら尚更ハゲて見えるに決まっている…。
そう意気消沈した方もいるでしょう。
しかし諦めるのはまだ早い!
おでこを出す髪型であるためある程度は仕方ありませんが、ワックスの付け方を少し工夫するだけでそのハゲ感を抑えられるかもしれません。
ハゲて見えることにお悩みの方は、以下の3つのポイントを押さえてみてください。
- 軽いテクスチャを選ぶ
- 付けすぎに注意
- 頭皮に付けない
軽いテクスチャを選ぶ
油分の割合が多いワックス、固定力の強いハードワックスなどは、髪をしっかり固めてくれる代わりにぺたっとした印象になりやすいのがデメリット。
そのため、油分の割合が少ない軽めのテクスチャのワックスを選ぶのがおすすめです。
クリームタイプを選べばふわっとボリューミーな印象に。
クレイタイプを選べば固めでマットな質感に仕上がります。
ムースやスプレーなど、ワックス以外のスタイリング剤を使用するのもアリです。
付けすぎに注意
しっかり固めるためついたっぷり付けてしまいがちですが、付けすぎるとその分髪や頭皮のダメージ量も増えます。
ぺたっとしてしまいますし、洗い流すのも一苦労です。
基本は1円玉サイズ。最高でも10円玉サイズを目安に手に取るようにしましょう。
また、しっかり手で伸ばしてから髪に付けるのもポイント。
伸ばし度合いが足りないと一か所だけにワックスの塊が乗ってしまい、その部分へ大きな負荷がかかってしまいます。
頭皮に付けない
ワックスが頭皮に付着すると、頭皮がダメージを受けてしまいます。
また、毛穴に詰まりやすくなって頭皮環境の悪化につながる恐れも。
しかしながら、髪をしっかり立たせるためには髪の根元にもワックスを付けなければいけません。
根元に付けつつ、頭皮には付けない。
難しいかもしれませんが、ぜひ意識してみてください。
要点を押さえておしゃれにオールバックを楽しもう
オールバックは、ハゲの原因になる可能性があります。
それは頭皮や髪への負担が強いから。
低刺激のワックスを選んだり、髪型を定期的に変えるなどして負担を減らせば、オールバックが原因でハゲる可能性は低くなるでしょう。
また、ワックスの選び方・付け方を変えるだけで改善する場合もあります。
おでこを出すオールバックは清潔感があり、ハゲ隠しとしても優秀な髪型です。
髪や頭皮への負担を抑えながら、これからもオールバックで格好良くキメていきましょう。
この記事の参考サイト
ワックスするとハゲて見えるのはなぜか?5つの原因と解決策:aga.clinic
界面活性剤 とタンパク質の相互作用:オレオサイエンス




