「亜鉛をしっかり摂っていますか」と質問されたら、どのように答えるでしょうか。
「はい、亜鉛がたっぷり入った食材を意識して食べています」と答えられる人は少ないのではないでしょうか。
亜鉛は薄毛対策をする人にとってとても重要なミネラル分なのですが、亜鉛と髪の毛の関係を知っている人は多くはありません。
亜鉛は、「薄毛予防の盲点」になっているのです。
亜鉛は髪の毛を育てる大切なミネラル

薄毛の人にとって亜鉛がどれだけ大切なのかを知るためには、ケラチンについて知っておく必要があります。
ケラチンは18種類のアミノ酸が結合してできたたんぱく質の名称です。
髪の毛はこのケラチンというたんぱく質でできています。
ただ、18種類のアミノ酸が集合しても、自然にケラチンになるわけではありません。
アミノ酸をケラチンに組み立てるためには亜鉛が必要なのです。
亜鉛はいわば、アミノ酸どうしをつなぎ合わせる接着剤のような役割を果たすわけです。
亜鉛を豊富に含む食材で簡単な料理を作ろう
亜鉛を多く含む食材は次のようなものがあります。
- 牡蠣
- ゴマ
- 牛肉
- ビーフジャーキー
- 煮干し
- 豚レバー
- 豆腐
- えんどう豆
- パルメザンチーズ
この食材のうち、牡蠣とパルメザンチーズを使って「超簡単料理」を考えてみました。
ちょっとずるい牡蠣グラタン
牡蠣とパルメザンチーズを使って、牡蠣グラタンを作ってみましょう。
しかしグラタンをいちから作ろうとすると、ホワイトソース作ったりマカロニをゆでたりと、手間がかかります。
それでは超簡単レシピにならないので、ここは少し「ずる」をします。
- 市販の冷凍グラタン2個
- 牡蠣120g
- パルメザンチーズたっぷり
- 白ワイン70㏄
- 白ワインと牡蠣を鍋に入れて中火で煮ます
- 沸騰する前に弱火にして2分経ったら火を止めます
- 凍った状態の冷凍グラタン2個をボウルに移し、砕きます
- 砕いた冷凍グラタンを2枚のグラタン皿にランダムに入れます
- 煮た牡蠣をグラタン皿に入れます
- その上にパルメザンチーズをたっぷりかけます
- グラタン皿を電子レンジに入れ、5~6分ほど加熱すれば完成です
冷凍グラタンはそもそも完成度が高い冷凍食品なので、そのままレンジでチンして食べてもおいしいのですが、そこに魚介類を足したり、チーズをトッピングしたりするとゴージャスになります。
悪い食生活は薄毛の原因になる
また、亜鉛だけでなく、そもそも食生活の乱れは薄毛の悪化を招きます。
例えばビタミンB群は皮膚の代謝を促しますので、ビタミンB群が不足すると頭皮が弱り薄毛の進行を招きます。
またビタミンEは血管を広げて血流をよくする働きがあります。
このように、人間が食事から得る様々な栄養素は、薄毛に深い関係があるのです。
いい食生活でヘアサイクルを整えよう
ヘアサイクルとは、髪の毛が誕生して成長して抜けるまでの流れのことです。
ヘアサイクルが正常だと、髪の毛は太く長くなってから抜けます。
さらに抜ける前に新しい髪の毛が育っているので、太くて長い髪の毛が抜けても薄毛やハゲることはありません。
ところがヘアサイクルが狂うと髪の毛が成長しきる前に抜けてしまい、しかも抜けたときに新しい髪の毛は育っていません。
それが繰り返されることで、薄毛になってしまいます。
そのヘアサイクルをうまく回すのも、バランスのいい食生活からなっているのです。
まとめ

いかがだったでしょうか。
薄毛の進行を止めるためには「亜鉛」の摂取はもちろん、それを踏まえたバランスのいい食事が必要不可欠です。
また亜鉛には髪の健康だけでなく、免疫反応やエネルギー代謝など、体の様々な働きをサポートする働きがあります。
つまり、薄毛の人が亜鉛の摂取を心がけることは結果的には全身の健康増進にもつながり、とてもメリットのあることなのです。
現代人は亜鉛が不足しがちです。
是非、次の食事から亜鉛の摂取、そしてバランスのいい食事を心がけましょう。