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亀頭へのシャワーで早漏改善|理由と注意点を徹底解説

亀頭へのシャワーで早漏改善|理由と注意点を徹底解説

時々見かける「亀頭にシャワーを当てれば早漏が改善される」「熱湯と冷水を交互に当てれば改善される」という噂。

確かに、シャワーの刺激がきっかけで治る可能性はあります。
しかしやり方を間違えるとむしろ逆効果になってしまう恐れも。

今回は、シャワーで早漏改善できる理由と、実際に行う際の注意点についてまとめました。

シャワーの刺激で早漏が治る可能性はある

冒頭で触れたとおり、シャワーを亀頭に当てることで早漏が治る可能性はあります
それは、亀頭がシャワーという刺激に慣れるからです。

刺激に弱い「過敏性早漏」

早漏にはいくつか種類があり、その内の一つに「過敏性早漏」というものがあります。
文字の通り、男性器が刺激に過剰に反応して射精のコントロールができなくなる状態のことです。

刺激への過剰反応は、刺激に慣れていないことが原因の一つ。
そのため、日頃からシャワーで刺激に“慣れる”ことで早漏改善が見込めるというわけです。

医学的根拠はまだない

刺激への慣れで早漏が改善するという主張は「効果がある“可能性がある”」という段階であるため、2025年10月現在ではまだ医学的根拠は解明されていません

しかし、医学的に推奨されている早漏改善方法に「セマンズ法(スタート・ストップ法)」というものがあります。
これは、
①男性器を手で刺激
②射精しそうになったら止める
③射精感が遠のいたらまた手で刺激

を4回繰り返して、射精する時の感覚とそれを止める感覚を覚えるというトレーニング方法です。

そのため、ただシャワーを当てるだけでなく、当てながら射精を止めることを意識することでより効率的に効果が得られると推測されます。

亀頭にシャワーを当てる時の注意点

亀頭にシャワーを当てる際は、以下の2点にご注意ください。

  • 強い水圧はNG
  • 熱湯や冷水はNG

強い水圧はNG

まずは必ず弱めの水圧で行うようにしましょう。
強い水圧の方が刺激が強いため、気持ち良さを求めてつい強くしがちですが、亀頭は非常に敏感な部位であるため、早漏トレーニングという観点から見ると避けた方が良いです。

強い水圧を亀頭に当てると、以下のようなデメリットがあります。

  • 亀頭が傷付き痛みを感じる
  • 傷口から細菌が入り合併症を招く
  • 強い刺激でなければイケなくなる

以下は、実際に強い水圧のシャワーを亀頭に当てた人たちの声です。

熱湯や冷水はNG

過度に熱いお湯や、冷たい水をかけるのも避けてください。
水圧の件と同様、亀頭は非常に敏感な部位であるため、温度の影響を強く受けてしまいます。
37度前後のぬるま湯で行うのがベストです。

熱湯・冷水を亀頭に当てると、以下のようなデメリットがあります。

  • 熱湯による火傷とそれに伴う合併症
  • 冷水による血流減少と勃起力の低下
  • 冷水によって男性ホルモンが減少する
  • 感覚神経の麻痺(鈍感化・過敏化)

以下は、実際に熱湯・冷水のシャワーを亀頭に当てた人たちの声です。

熱湯と冷水を交互に当てて早漏改善は「嘘」

「熱いシャワーと冷たいシャワーを交互に当てることで早漏が改善される」という噂を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

SNSでもいくつかこういった噂は見受けられます。

しかしもしこれが本当だとすると、先ほどの「熱湯と冷水はNG」という理論と矛盾してしまいます。
一体どういうことなのか、噂の真相について深堀りしていきましょう。

効果的と噂される理由は刺激の強さ

理由
まず、なぜ熱湯と冷水を交互に当てることが早漏改善に効果的と言われているのか。

噂の理由は、刺激の強さにあると考えられます。
ただ熱いシャワーを浴び続けるよりも、冷水でキンキンに冷やした後で熱湯を浴びた方が熱さを強く感じますよね。
そのため、より刺激が強い=より鍛えられるという考えでこのような噂が立ったと考えられます。

また、血管の拡張と収縮を繰り返すことで血流が増える=血管が鍛えられる=早漏改善になるという理論も考えられます。

医学的根拠は一切なし

医者が手でバツを作り医学的根拠はないことを示す様子

残念ながら、上記の理由に医学的根拠は一切ありません
それどころか、先ほどお伝えした通り、強すぎる刺激はむしろ男性器にダメージを与えかねません。

また、早漏には心理的要因や加齢など様々な理由が考えられます。
そのため、血流を増やすことで一概に早漏が改善されるとは考えにくいです。

男性機能アップ効果も嘘

自分の下半身を確認する男

早漏以外にも「男性ホルモン(テストステロン)の量が増える」「精子の質や量が上がる」「血流が増えることで勃起力が向上する」などの効果が噂されています。

残念ながらそれらも嘘です。

まずテストステロンの量については、1991年に兵庫医科大学で行われた研究により、冷水が原因で血中のテストステロン濃度がむしろ10%も低下するという結果が出ています。
2000年にハーバード大学で行われた研究では、精巣を熱するとテストステロンによる精子形成が抑制されるという結果も出ました。

また、精子は確かに低い温度に置かれた方が活発化するというデータがあるため冷水は効果的に感じますが、ここでいう低い温度とは31~37度程度。
冷水ほどの冷たさだとかえって精巣の働きが低下してしまいます。

そのため、熱いシャワーと冷たいシャワーを交互に浴びることは、実は男性器にとってなんのメリットもないのです。

シャワー以外で亀頭への刺激に慣れる方法

シャワー以外にも、早漏トレーニングとして効果的と考えられる行動があります。
非常に簡単な内容なので、ぜひシャワーと合わせて試してみてください。

亀頭を露出させて服を着る

包茎の人は普段亀頭が皮で隠れているため、定期的に露出させて外の刺激に慣れさせるのがおすすめです。

皮を剥いて亀頭を露出させた状態で服を着ると、服が亀頭に擦れて弱い刺激を感じることができます。

オナニーで亀頭を集中的に刺激

オナニーをする際、亀頭を集中的に責めるようにしてみてください。
そうすることで刺激に慣れさせることができます。

その時、刺激と停止を繰り返す「セマンズ法(スタート・ストップ法)」や、射精直前に亀頭の付け根を圧迫して射精を止める「スクイーズ法」に挑戦するとより効果的です。

毎日のシャワーで亀頭を刺激に慣れさせよう

「シャワーの刺激で早漏が治る」という医学的根拠はまだありませんが、効果がある可能性は十分にあります。
シャワーで早漏改善を図る場合は、刺激の少ない水圧と温度で行うよう注意してください。

また、シャワー以外にも、簡単に亀頭への刺激に慣れる方法はあります。

特別なトレーニングをしなくても、日々の習慣を少し変えるだけで早漏は改善していきます。
今日からできることを意識して、少しずつ実践してみてください。

この記事の参考サイト

Can Cold Water Cause Erectile Dysfunction? A Doctor Explains:Institute of Medical Physics
早漏改善や精力アップに効果アリ?「金冷法」はどんなメリットがあるの?:アモーレクリニック
実は効果なし!?冷水シャワーとテストステロンの真実:NP