薄毛のお悩み中の皆様の中には、すでに治療を進めている方もいらっしゃるでしょう。
でもすぐには効果は出ないもの。
効果が出るまでの間は、髪を染めて薄毛を目立たなくしてはいかがでしょうか?
今回は、今の黒髪よりも薄毛が目立たなくなる髪色についてお伝えしていきます。
【黒より肌に近い色】で薄毛は目立たなくなる

薄毛が目立ちづらい色。
それは、「黒より肌に近い色」です。
ハゲて肌色が見えるのが嫌なのになぜわざわざそんな色にするのかと不安になる方もいるかもしれませんが、これには以下の2つの理由があります。
肌とのコントラストが弱まるため
なぜ薄毛は目立つのか。
それは、黒い髪の毛の“隙間から”頭皮の肌色が見えるから。
黒い服を着た集団の中に一人だけ肌色の服の人がいたらすぐ分かりますよね。
でもみんな肌色の服を着ていれば誰が誰だかわかりません。
つまり、髪の毛を頭皮の肌色と近い色にすれば、薄毛で頭皮が露出していても目立たないのではないかという理論です。
光を反射しふんわり感が出るため
髪は光に当てた時、2種類の方法で反射します。
キューティクルの表面で光が跳ね返る「表面反射」と、髪内部を通って髪の反対側にまで光が到達し跳ね返る「背面反射」です。
黒い髪の場合は表面反射しかおきませんが、色の入った髪は背面反射も起こします。
背面反射は髪内部のヘアカラー色素の色を反射しているため、光にあてるとより一層黄みがかった白っぽく見えます。
黄色や白色は膨張色といい、実際よりもボリュームアップして見える効果があります。
それによって、薄毛特有のぺたっとした雰囲気をごまかすことができるのです。
薄毛を隠せるおすすめのヘアカラー
明るい色にすれば薄毛が目立たないということがわかったところで、さっそく薄毛を隠すのにおすすめのヘアカラーを5つご紹介いたします!
- 金髪|コントラストを最大限なくす
- 茶髪|ナチュラルで派手すぎない
- アッシュ|ナチュラルかつ透明感
- グレージュ|クールな透明感を演出
- ハイライト|一部分の色で動きを出す
金髪|コントラストを最大限なくす
肌に最も近い色といえばそう、金髪。
光を多く反射し、ふんわり軽い雰囲気を演出することができます。
所ジョージさんや小堺一機さんなど、芸能人でも金髪にしている人は多くいらっしゃいます。
茶髪|ナチュラルで派手すぎない
仕事や学校もあるし金髪はちょっと…という方は、茶髪がおすすめ。
金髪よりは色濃いものの、黒より地肌に近い色で、自然に薄毛を目立たなくしてくれます。
また、茶髪は種類が非常に豊富です。
濃いめで地毛のように自然なダークブラウン(7~8トーン)から、ナチュラルながらも明るく柔らかい雰囲気のベージュブラウン(10~12トーン)まで様々。
自分に合った茶髪もきっと見つかるでしょう。
アッシュ|ナチュラルかつ透明感
アッシュとは、くすみのある灰色のこと。
日本人特有の赤みを消すことで、透明感のある大人っぽい雰囲気を演出してくれます。
軽やかでふんわりとした雰囲気もあり、ボリュームアップして見えるのもメリット。
また、健康な頭皮は少し青白い色なので、それに合わせるという意味でもおすすめしたい髪色です。
グレージュ|クールな透明感を演出
グレージュとは、「グレー」と「ベージュ」を合わせた色のこと。
アッシュよりも青白さが抑えられるため、顔色がより良く見えたり、頭皮の色に合わせやすかったりするのがメリットです。
アッシュほどの青白さはいらないけど透明感は欲しい、という方はグレージュを検討してみてはいかがですか?
ハイライト|一部分の色で動きを出す
ハイライトカラーは、髪色の名称ではなく、色の入れ方に関する言葉です。
髪全部を同じ色で染めるのではなく、ポイントで少しだけ明るい色を入れることで、立体感や動きがでるというもの。
髪全体に明るい色を入れるよりも髪のダメージが少なく済むのがメリットです。
明るければ明るいほどデメリットも増加
「薄毛をしっかり隠したいから金髪にしよう」とお考えの方はちょっと待った!
明るい髪色には、2つの大きなデメリットがあります。
- 髪へのダメージが大きい
- 色が抜けるのが早い
髪へのダメージが大きい
明るい色にすればするほど薄毛が目立たなくなるのは確かですが、同時に、髪のダメージ量も増加していきます。
特に金髪ほど明るい色であれば、ほぼ確実に、一旦ブリーチで髪の色を抜いてから染めることになるでしょう。
ブリーチは以下の仕組みで色を抜いているのですが、その過程で髪を構成するたんぱく質(ケラチン)が破壊され、髪が弱ってしまうのです。
- 髪表面にアルカリ性の薬剤をつける
- 通常酸性の髪がアルカリ性に傾きキューティクルが開く
- 髪内部のメラミン(黒色の元)を分解し色を抜く
髪が弱るということはすなわち薄毛が促進されるということ。
それでは本末転倒です。
アフターケアをしながら髪のダメージを最小限に留める必要があります。
ヘアカラーが及ぼすダメージ・アフターケア等についてはコチラの記事をご覧ください。
≪現在執筆中の、パーマ&カラーとハゲに関する記事リンクを入れます≫
色が抜けるのが早い
明るい色は暗い色に比べて色落ちが早いというデメリットがあります。
暗い色であれば1~2か月かけてゆっくり落ちていくところ、ブリーチを用いた明るい色は1か月ももちません。
先ほどお伝えした通り、髪を染める時は髪表面のキューティクルを開いて色を入れます。
明るい色であればあるほど髪は傷み、キューティクルは閉じにくくなります。
そうするとせっかく入れた色がキューティクルの隙間からこぼれ出やすくなり、色落ちが激しくなるのです。
色落ちしやすい=高頻度で染めなければいけないということであるため、髪のダメージはさらに加速し、費用もかさんでいきます。
自分に似合う髪色の選び方

ここまで読んで、髪を染めようと検討している貴方。
「じゃあ結局自分は何色に染めたらいいの?」とお思いのことでしょう。
ここからは、自分に似合う髪色・ハゲをより自然に隠せる髪色を見つけていきましょう。
肌の色で判断
「イエベ」「ブルベ」などという言葉を聞いたことはありますか?
正式には「イエローベース」「ブルーベース」といい、肌が黄みがかっているか・青みがかっているかを表した言葉です。
さらに細かく、春夏秋冬の4つに分ける考え方もあります。
イエベであれば茶髪やグレージュなど黄みがかった色が似合い、ブルベであればアッシュなどの青みがかった色が似合うでしょう。
自分に似合う色(パーソナルカラー)を診断してくれる専門の方がいますので、正確な診断結果をお求めの方はぜひ行ってみてください。
ざっくりイエベかブルベかだけ知りたいという方は以下をチェックしてみてください。
| イエベ | ブルベ | |
|---|---|---|
| 肌の色 | 黄みがかってる | ピンクっぽい |
| 血管 | 緑っぽい | 青っぽい |
| 日焼け | 黒くなる | すぐ治る |
瞳の色で判断
イエベかブルベかは、瞳の色を見ても判別することができます。
鏡で見るか、誰かに確認してもらうかしてチェックしてみてください。
| イエベ | ブルベ | |
|---|---|---|
| 黒目の色 | 明るい茶色 | 黒or暗い茶色 |
| 白目の色 | ほんのりアイボリー | ほんのり灰色 |
髪質で判断
柔らかい髪質の人は、その柔らかさを活かせる色がおすすめ。
透明感のあるアッシュ・グレージュや、明るめの茶色等が良いでしょう。
逆に硬い髪質の人はカラー剤が髪の内部に入りにくいため、濃いめの茶色を目指すのがおすすめです。
ブリーチなどで無理に色を入れようとすると髪が傷む恐れがあります。
ハゲ具合で判断
次は、ハゲ方別の似合う髪色をご紹介します。
自分のハゲ方を見ながら、より効果的に隠せる髪色を見つけてください。
O字ハゲには金髪か明るめの茶髪
O字ハゲとは、頭の頭頂部がハゲている状態のこと。
上からの照明の光が当たりやすいため、頭皮がキラリと光りハゲが目立ちます。
そのコントラストを小さくするため、同じくらい光りやすい明るめの色がおすすめです。
髪の色を明るくしても髪の影が頭皮に落ちるため、髪と頭皮の境目を自然にぼかすことができます。
M字ハゲには茶髪やグレージュ
M字ハゲとは、おでこの生え際がM字に後退している状態のこと。
顔周りが広く見えるため、寂しい印象を与えます。
顔回りのラインを目立たなくするには、落ち着いたトーンの髪色がおすすめ。
顔は頭皮よりも色が濃いため、顔の明るさを超えてしまうほど明るい色にすると、結局髪と地肌のコントラストが強くなり薄毛が目立ってしまいます。
U字ハゲにはグラデーションカラー
U字ハゲとは、おでこの生え際から頭頂部にかけてまるくハゲている状態のこと。
O字ハゲ・M字ハゲよりも見えている肌の面積が広いのが特徴です。
M字ハゲ同様、顔の色と合わせるため少し暗めの色が望ましい。
そしてO字ハゲ同様、頭頂部に光が当たった時のコントラストを減らしたい。
その両方を満たすのが、毛先にいくにつれて明るい色になるグラデーションカラーです。
全体的なハゲには暗めの茶髪やアッシュ
どこか一部の肌が露出しているのではなく、全体的にふんわりハゲて見える状態は、髪全体のボリュームが減って軽く見えるから。
そのため、逆に暗めの髪色で毛の存在感を強めるのがおすすめです。
明るい色を入れても、毛がないのであればただの坊主に見えてしまいあまり意味がありません。
似合う髪色で自然に薄毛を目立たなくしよう
薄毛を目立たなくさせるためには、肌に近い色がおすすめ。
黒髪よりも肌とのコントラストが緩和されます。
しかし肌に近ければ近いほど良いというわけではありません。
どうしても不自然に見えてしまいますし、髪も傷みやすくなります。
自分に似合う髪色を見つけて、おしゃれがてら自然に薄毛を隠してみてください。
この記事の参考サイト
【イエベ・ブルベ別】メンズヘアカラー特集|パーソナルカラー診断で自分に似合う髪色を知ろう:coconalaMAGAZINE
目立たない髪色の選び方|薄毛のカバー効果を考える:AGAメディカルクリニック
ブラウンってどんな髪色?好みが見つかる2025年版ブラウン系ヘアカラーガイド:HOT PEPPER Beauty magazine
髪のツヤ:kao
Effects of excessive bleaching on hair: comparative analysis of external morphology and internal microstructure:Springer Open




