AGA(男性型脱毛症)の記事

【禿げやすい人の特徴5選】今からできる対策もご紹介

現代の日本において「薄毛」は、3人に1人が経験すると言われるほど大変身近な悩みです。
いつか自分も禿げるのではないかと不安になる方も多いでしょう。
しかし、禿げやすい人の特徴を予め知っていれば、事前に対策ができるかもしれません。

今回は、禿げやすい人の特徴とその対策について解説していきます。

禿げやすい人の特徴

禿げやすい人の特徴は、大きく分けて5つあります。
自分に当てはまっているものはないかチェックしてみてください。

  1. 母方の祖父の遺伝
  2. 生活習慣の乱れ
  3. ストレス
  4. 誤った頭皮ケア
  5. 頭皮に負担がかかる髪型

①母方の祖父の遺伝

薄毛の原因は様々ありますが、その内の一つが「AGA(男性型脱毛症)」
AGAには、母方の家系からの遺伝的要因が深く関わっています。

AGAは、

  1. 人体に存在する「テストステロン」と「5αリダクターゼ」が結合し「DHT(ジヒデロテストステロン)」に変化
  2. それがさらに「男性ホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)」と結合し「TGF-β(脱毛因子)」に変化
  3. それが毛根の成長を司る「毛乳頭細胞」を刺激して毛の成長を阻害する

という流れで発症します。

この「5αリダクターゼ」「アンドロゲンレセプター」関連の情報が親から引き継がれることでAGAのなりやすさが遺伝する、というメカニズムです。

遺伝する確率としては、母方の祖父がAGAの場合は約75%、母方の祖父・曾祖父ともにAGAの場合はなんと約90%と言われています。

AGA(男性型脱毛症)はその名の通り男性しか発症せず、母や祖母には遺伝しませんので、確認する際は勘違いしないよう注意してください。

②生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れも、薄毛に大いに関わりがあります。思い当たる節はないでしょうか?
ぜひ自分の生活習慣を思い出しながらチェックしてみてください。

  • 偏った栄養バランス
  • 運動不足
  • 飲酒や喫煙

偏った栄養バランス

カップ麺やお菓子ばかりを食べて糖分や塩分を過剰に摂取していると、皮脂の過剰分泌や血行不良を起こし、薄毛が進行する恐れがあります。
そのためバランスの良い食事を心がけることが大切です。

例えば「たんぱく質」
髪の毛は主にケラチンというたんぱく質でできているため、髪の健康を考えるのであれば必須の栄養素です。1日に体重の約0.6~1%(体重50kgであれば約36~50g/鶏肉200gほど)を目安として摂取しましょう。
また、髪の毛の成長を支えるミネラル(亜鉛)、頭皮の老化や炎症を抑えるセレン、女性の抜け毛に効果的なイソフラボンや非ヘム鉄、その他各種ビタミン類も大切です。

幅広く栄養素を摂取して、内側から髪に良い環境を整えていきましょう。

運動不足

薄毛の原因の一つに、血行不良があります。
頭皮に血がまわらないことで栄養が届かなくなり、毛が弱るという仕組みです。

血行を良くするためには、身体を動かすのが最も効果的。
デスクワークの人は、定期的に席を立つようにするだけでも効果が見込めますのでぜひ取り入れてみてください。

飲酒や喫煙

アルコールには利尿作用があるため、水分不足ひいては血流不良を起こします。
また、たばこに含まれるニコチンには、血管を収縮させる作用があります。

他にもいくつか理由はあるのですが、前述の通り血行不良は薄毛の原因となり得ますので、薄毛にお悩みの方はぜひ禁酒・禁煙に挑戦してみてください。

③ストレス

薄毛には、自律神経の乱れとも関係があります。

自律神経は、アクセルの役割をもつ「交感神経」とブレーキの役割を持つ「副交感神経」の2つからなり、通常はバランスよく動いているのですが、ストレスを感じると交感神経が過度に活発になります。
交感神経が活発な時は血管が収縮するため、頭皮の血行不良やホルモンバランスの乱れを引き起こし、薄毛の原因となってしまいます。

日頃から適度なストレス発散を行うのが大切です。

④誤った頭皮ケア

洗髪が不十分であるまたは過度である、紫外線対策を怠っている、等の理由で頭皮に負担のかかる生活をしていると、当然ながら頭皮がダメージを受け、薄毛の進行が促進されます。
自分のヘアケアは正しいか今一度見直してみるのも良いでしょう。

⑤頭皮に負担がかかる髪型

いつも皆様はどのような髪型で過ごしていますか?
マンバンヘアで毎日髪を強く結んでいる人、毎日同じ分け目にしている人は要注意。
継続的に髪が引っ張られて起きる「牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)」を引き起こす可能性があります。

定期的に髪をおろしたり、髪の分け目を変えるなどして、髪に負担がかからないよう意識しましょう。

禿げてきたサインを見逃すな!

ここまで「禿げやすい人の特徴」を見てきましたが、ここからは「すでに禿げてる人の特徴」も見ていきましょう。

つむじやおでこの生え際が後退してきた人:AGAの可能性

AGA(男性型脱毛症)は、つむじ周辺の頭頂部orおでこ周辺の生え際から薄毛が進行していきます。
その理由は、後頭部や側頭部と比較して頭頂部や生え際の方が、薄毛の原因となる「5αリダクターゼ」や「男性ホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)」が多く存在しているためです。

AGAは残念ながら完治が難しい病気なのですが、早めに治療を始めることで進行を遅らせることができます。

頭皮の赤み・痒み・フケが酷い人:脂漏性皮膚炎の可能性

脂漏性皮膚炎とは、皮脂の多いところに菌が発生して炎症を起こす病気のこと。
炎症を起こした部分は赤くなり、脂っぽいフケやかさぶたが発生します。
正しい頭皮ケアや生活習慣、薬の使用で症状を抑えることができます。

細くやわらかい髪質に変化した人:AGAや老化の可能性

髪がやわらかくなるということは、言い換えれば髪がやせ細ってきているということ。
元々細い人であれば問題ありませんが、太かった髪が細くなってきたという場合は、AGAや老化による薄毛の兆候と言えます。

禿げに繋がる特徴は早めに払拭しよう!

「禿げやすい人の特徴」「すでに禿げてる人の特徴」でご自分に当てはまっているものはありましたか?
ここで肩を落として諦めるのか、早めに対策を始めるかが、1本でも多く髪を残すための分かれ道です。

まずは生活習慣の見直し

病院はどうしてもハードルが高い…と感じる人は、まずはできることから始めましょう。
バランスの良い食事をとる、適度な運動を行う等は、現状薄毛に悩んでいない人にとっても大切なことです。

正しいヘアケアで髪を守る

正しい方法で洗髪を行う、自分の肌に合ったシャンプーを選ぶ、頭皮に負担のかからない髪型に変える、といった対策をとることで、より髪と頭皮の負担が軽減されます。
できることからチャレンジしてみましょう。

脂漏性皮膚炎の治療を始める

脂漏性皮膚炎の大きな原因は「マラセチア菌」という菌。
治療の際は、その菌の増殖を抑える抗真菌薬や、炎症やかゆみを軽減するステロイド外用薬という塗り薬が処方されます。
これに加えて、前述の生活習慣やヘアケア方法の改善も行い症状の改善を図ります。

医療機関でAGA治療を始める

AGAの場合は、生活習慣やヘアケア方法を見直しても治すことができません。
なるべく早めにお医者さんに相談して対策を講じましょう。
初期であれば、比較的安価で簡単な治療薬の使用から始めることができます。

早めの対策で禿げにくい頭皮を目指そう

薄毛には様々な理由が存在しています。
遺伝のように自分ではどうしようもできない理由から、生活習慣のように改善の余地がある理由まで様々です。
しかしいずれにおいても、早めの対策を講じることが重要となってきます。
一人で悩んだり諦めたりするのではなく、将来の髪の毛を守るため今から動き出してみてはいかがでしょうか。

この記事の参考サイト

将来禿げる人の特徴とは:Dクリニック
将来はげる人の7つの特徴とは?男性女性共におでこなどの特徴を解説!:新宿AGAクリニック
禿げやすい人の5つの特徴は?薄毛対策・予防から治療まで徹底解説:大阪AGA加藤クリニック
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