卵は薄毛対策に有効的な食品ですが、生で食べてしまうと薄毛を悪化させる原因に繋がります。
今回は薄毛対策の上での卵の正しい摂取方法をご紹介します。
適切な量の卵を摂取すると薄毛対策になる。根拠は2つ
卵が薄毛対策に有効的である根拠は以下が挙げられます。
- 卵は必須アミノ酸がバランスよく含まれている
- 卵は加熱加工することでより一層薄毛予防効果が高まる
卵は必須アミノ酸がバランスよく含まれている
髪の毛の元であるタンパク質は、アミノ酸が集まってできる成分です。
アミノ酸の中でも必須アミノ酸は、人間の体内で作り出すことができず、摂取することでしか体に取り込むことができません。
卵にはそんな必須アミノ酸がバランスよく含まれており、毛髪を効率よく作り出す手助けをしてくれるのです。
卵は加熱して食べるべき。生で食べると逆に薄毛が悪化する
卵には「ビオチン」と「アビジン」と呼ばれる栄養素が含まれています。
ビオチンは主に黄身に含まれており、アミノ酸の代謝を促進し毛髪を作り出す補助をしてくれます。
アビジンは主に白身に含まれており、ビオチンと結合すると体内でビオチンが吸収されにくくなってしまう作用を持っています。
薄毛対策をしたいのであれば、なるべくビオチンを効率的に吸収したいところ。
そのためには、熱に弱いアビジンを加熱によって不活性化させ、ビオチンを残さず体に吸収することが近道でしょう。
薄毛対策に適した卵の食べ方
薄毛を対策する上で卵を摂取するのであれば、以下の食べ方がおすすめです。
- ゆで卵(特に固ゆで卵)
- 目玉焼き
1番効果が期待できる食べ方は『ゆで卵』
薄毛対策にゆで卵がおすすめな理由は2つ。
1つ目は、白身の隅々まで加熱できる点です。ゆで卵は、卵の外側から加熱して作ります。
白身は確実に火が通りアビジンが不活性化されるため、ビオチンの吸収の阻害を防止できます。
2つ目に、アビジンとビオチンの関係性にあります。
白身に含まれるアビジンは、黄身に含まれるビオチンと結合することで吸収を阻害するため、生の白身と黄身を混ぜ合わせないことが大切なのです。
ゆで卵はこれら2つを別々に加熱する調理法をとるため、アビジンとビオチンは結合することなく加熱され、アビジンのみが不活性化されます。
火をしっかり通した目玉焼きも効果大
前述した「白身に確実に火を通す」ことと「アビジンとビオチンを混ぜ合わせない」こと。
この2つを守っていれば、目玉焼きも薄毛対策にはおすすめの食べ方です。
ただ、目玉焼きは白身の隅々まで加熱が行き届いていなかったり、油を使用して加熱するため、ゆで卵に比べてアビジンの不活性化やヘルシーさには欠けるようです。
薄毛対策として卵を食べるなら火を通せ
卵はアミノ酸や毛髪の生成を促進するビオチンがバランスよく含まれているため、薄毛対策にとても効果的で、何より日頃の生活に取り入れやすい食品です。
今後、薄毛対策として卵を摂取するつもりの方は、効率的にビオチンを吸収するためにとにかく卵に火を通すことを忘れず、ゆで卵や目玉焼きを食べるようにしましょう。