AGA(男性型脱毛症)の記事

コーヒーは薄毛の原因にはならない!むしろ育毛効果があるかも

コーヒーは薄毛の原因にはならない!むしろ育毛効果があるかも

あなたの薄毛の原因はコーヒーではありません。
コーヒーを飲んで薄毛になるのが本当なら、全世界の人間はきっと全員ハゲています。

こちらの記事ではコーヒーが薄毛に関係しない理由と、そういった噂の元になったお話をしていこうと思います。

【結論】コーヒーが薄毛になる原因は立証されてない

結論から申し上げますと、コーヒーを飲んでも薄毛は悪化しません

男性の薄毛はAGA(男性型脱毛症)に分類されることが多く、この脱毛症は体内の酵素の働きによって引き起こされます。

具体的には、5αリダクターゼと呼ばれる還元酵素によって変換された男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)が髪の毛の成長サイクルを乱すことによって引き起こされます。

この流れの中に、コーヒーはまったく関与していません。

これらのことから、コーヒーを飲んでも薄毛が悪化する事も薄毛になりやすくなることも無いと言えます。

コーヒーが薄毛の原因になると信じられる理由

なぜ多くの人が「コーヒーと薄毛」と紐づけるのでしょうか?
こちらでは、コーヒーが薄毛の原因になると決めつける人の理由を詳しく解説していこうと思います。

  • 亜鉛の吸収が妨げられる
  • 覚醒して寝付きが悪くなる

亜鉛の吸収が妨げられる

亜鉛は髪の成長に必要不可欠な栄養素です。
食事で摂取したタンパク質を髪の毛などの組織に変換する働きがあります。

一方で、コーヒーの中に含まれるクロロゲン酸やタンニンといった成分には亜鉛の吸収を阻害する効果があるとされています。

そのため、亜鉛が不足して薄毛になると関連付ける人が現れたのでしょう。

毎日3リットルのコーヒーを飲み続けている、という人が居れば亜鉛不足により髪の毛の成長が遅くなることはあるかもしれませんが、1日2~3杯といった一般的なコーヒーの量であれば亜鉛吸収にそこまで影響を与えません。

また、先ほど解説した通り、薄毛の原因は変質した男性ホルモンによるものなのでコーヒーの成分が直接的な薄毛の原因になる事はありません。

覚醒して寝付きが悪くなる

コーヒーに含まれるカフェインには、眠気を覚ます興奮作用があります。

そのため、夜眠る前にコーヒーを飲むと中々眠れないという人も少なくないので、眠りの質が悪くなり薄毛になっているんだと考える人がいます。

確かに睡眠の質は、髪の毛の成長に大きな影響を与えますが、頭全体がハゲ散らかるほどの影響が出る人は非常に稀です。

そもそも夜寝る前にコーヒーを飲まなければ解決する問題。本人の対策次第です。

コーヒーには育毛効果があるとの見解もあり

コーヒーが薄毛の原因になっているのではないかと疑う人もいれば、コーヒーに育毛効果があると期待する人もいます。

こちらではコーヒーを飲むことによる育毛効果について詳しく解説します。

  • コーヒーの血行促進作用が育毛に働く
  • コーヒーがAGA(男性型脱毛症)抑制に効果的
  • 香りや味わいによるリラックス効果でストレス減少

コーヒーの血行促進作用が育毛に働く

コーヒーに含まれるクロロゲン酸には、適量を摂取すると血行が良くなる血行促進作用があります。

血行が良くなると、頭皮に届く血液の量が増える為、髪の毛の成長が促されます。

ただ、カフェインを過剰摂取してしまうと自律神経のバランスが乱れ、血行が悪くなることがあるので少量に留めておきましょう。

コーヒーがAGA(男性型脱毛症)抑制に効果的

NYの皮膚科医ダヴァル・バヌサリさんによると、カフェインはAGAの原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)の働きを自然に抑制する効果があるとされています。

フィナステリドやデュタステリドといったAGA治療薬の有効成分のような劇的な効果は期待出来ないかもしれませんが、飲まないよりはマシ程度のAGA抑制効果は期待できるかもしれません。

香りや味わいによるリラックス効果でストレス減少

コーヒーが大好きな人は、コーヒーの香りや味わいによるリラックス効果によりストレスが減り薄毛の解消に繋がるとされています。

逆にコーヒーが嫌いな人が飲んでも、苦みなどでストレスが溜まるだけですのでコーヒー党限定の効果ですね。

コーヒーが苦手な人は、リラックスできる音楽を聴いたり、好きな食べ物を食べてストレスを減らす事がオススメ。

薄毛にならないコーヒーの1日の摂取量目安

コーヒーを飲めばまったく薄毛にならない、という事ではないのですが薄毛対策に適したコーヒーの摂取量を詳しく解説していきます。

ただ沢山飲めばいいというものではないので、コーヒーを爆買いする前に必ず適切な量をチェックしてください。

1日分の摂取量目安は1~3杯

コーヒーの1日摂取量目安は、1~3杯です。

これ以上飲んでしまうと血行が悪くなって発毛が抑制されてしまったりと、良い事が1つも無いので飲み過ぎは厳禁。

また、飲まなくとも薄毛の進行度合いは変わりませんので「これくらいまでなら薄毛に影響しない」程度に考えておいてください。

カフェインのメリットをしっかりと把握しておく

カフェインのメリットは、下記の5つ

  • 覚醒作用(眠気覚まし)
  • 利尿作用
  • 基礎代謝の促進
  • 集中力の向上
  • 自律神経の働きを高める

眠気が醒めたり、集中力が増したり、基礎代謝が促進されたりと様々なメリットがあります。

薄毛に役立つメリットとしては上記5つのうちの、下記2つになります。

  • 基礎代謝の促進
  • 自律神経の働きを高める

基礎代謝が良くなれば、1日で消費されるカロリーが増え、皮脂が減り、毛穴の汚れ防止に繋がります。

また、自律神経の乱れが解消されれば、ストレスによる薄毛も改善できます。

このように薄毛に嬉しいメリットが2つあるカフェインですが、摂取しすぎたり、摂取するタイミングが悪かったりすると、当記事で紹介したような、「亜鉛の吸収阻害」や「睡眠の質の悪化」などのデメリットが現れますので、適量を摂取するようにしましょう。

薄毛とコーヒーの関係まとめ

コーヒーを飲んでも、薄毛になる事はありません。

飲みすぎてしまったり、飲むタイミングが悪かったりすると髪の成長に必要な栄養素が吸収されづらくなったり、眠れなくなったりします。

過剰にコーヒーを嫌う必要はありませんので、薄毛に悩まれている方はAGA治療を検討するなどして現状を改善するために何が出来るかを考えましょう。